Start Python Club「みんなのPython勉強会#41」に参加してきました

はじめに

Webエンジニア転職活動中のやんばるです。

1月16日にStart Python Clubの「みんなのPython勉強会#41」に参加してきました。

startpython.connpass.com

以下、勉強会の内容のメモと、懇親会のレポートです。

#1 Pythonの話をしよう 辻 真吾さん

  • Pythonの発案者 Guido van Rossumについて

    • PEP572の導入是非の議論を巡って慈悲深き終身独裁者(OSSの少数のリーダーに与えられる称号)から2018年に引退

    • 大食いYouTuber木下ゆうかさんの動画がお気に入りとのツイートが昨年話題に

  • PyPI

    • PyPIはpip installによってインストールされるパッケージの配布元
    • 2018年にpypi.python.orgからpypi.orgにリニューアルされた
  • Python仮想環境周辺の話

    • virtualenvとvenvとpyvenvとpyenvの違い
    • virtualenvの一部機能がvenvとしてPython3.3から標準機能に組み込まれた
    • pyvenvスクリプトは3.6から非推奨
    • pyenvはPython自体のバージョン管理可能
    • Anaconda
      • AnacondaによってインストールされるパッケージはPyPIとは異なる場所から配布される?
      • 故にAnaconda環境化でpipを使う場合は要注意
      • pipとconda、混ぜるな危険(ブログからの引用)

#2 ウェブサイトとCMS 山下 陽介さん 株式会社アカリ代表取締役

  • 良いウェブサイトとは

    • マルチデバイス対応
    • 検索性
    • SEO(文章構造を踏まえたマークアップがなされている)
    • レスポンス
    • 多言語対応
  • 先進的なテック企業と古き良き事業会社との間でウェブサイトの質に格差が生まれている

    • 古き良き事業会社でも質の高いウェブサイトを導入・維持可能とするサービスが求められている
  • ウェブサイトの作り方

    • フルスクラッチか、外注してCMS
  • CMSとは

    • Content Management System

    • CMSの特徴

      • 記事ページ、カテゴリページから構成
      • その他コンテンツも含む
      • 文言編集、ブロックごとのテンプレートのマネジメントが可能
      • ブログ、EC、フォーラム(掲示板)、wikiなどがベースであることが多い
    • 既存の一般的なCMSの課題

      • フルスクラッチと比較し、UI/UXの品質を高めづらい側面がある
      • CMSを導入してもフロントエンドはフルスクラッチする必要がある
      • フロント、サーバー双方を跨ったロジックの追加が困難
      • インフラ構築の工数はやっぱり必要
      • 最終出力物がhtmlなので情報の再利用が困難
        • 例えばディクショナリ型で管理されていると再利用しやすい
      • メンテナンス性に課題
      • 複雑な要件には大量のサードパーティプラグインに頼らざるを得ない
    • Headless CMSとは

      • JSONをレスポンスしてくれる
  • Okra

    • 株式会社アカリが開発したCMS
    • Angular / nord.js / Python / Django REST Framework
    • dominoというライブラリでDOMをエミュレート可能
    • 特徴
      • 1 クラウドネイティブ
      • 2 ドキュメントの質
        • デザイナーがhtmlに触れることなく、見た目そのままに編集できる
      • 3 テンプレーティング
      • 4 データセントリック
        • htmlではなくディクショナリ型で保存し、デザインのリプレースが容易
      • 5 テスト自動化
      • 6 グローバライズ
      • 7 SEO対策
        • Twitterカードなど
      • 8 どこでもキャッシュ
    • DBに詳しいdenzowさん、Webアプリケーションに詳しい関根 裕紀さん、株式会社システム技研さんなどの助言、協力を得て開発されたとのこと
    • 実際にデモを拝見しましたが、SPAのためレスポンスはサクサクで、変更も見た目のまま編集できていました

#3 排泄検知をやってみよう!~排泄センサと排泄検知アルゴリズム ~ 宇井 吉美さん 株式会社aba代表取締役

  • 排泄センサー Helppadを開発

    • センサーにPythonの機械学習モデルを利用

    • 介護施設の高齢者など、排泄時に自らおむつ替えの必要を訴えられない方に代わり、センサーが介護職員に排泄を通知する

    • これにより介護職員によるおむつ替え要否の定期的な巡回作業負担を軽減する

      • もしそうしたセンサーが無ければ巡回作業が空振りに終わったり、あるいは巡回時に手遅れで排泄物が衣服にまで漏れている可能性があり、一連の作業負担は極めて高い
    • 介護職員の8割がこうした排泄に関わる対応に肉体的、精神的負担を感じている

      • なお、介護職は3年以内に離職7割
    • このような介護現場の真のニーズを拾い上げるために、自ら3年間介護施設で勤務

      • 実際に施設の高齢者の方の介護にあたっているお写真の紹介もありました。最強のユーザー調査であり、本当に頭が下がります。
    • センサーはベッドに敷くタイプで、高齢者が身に付ける必要が無い

    • においによる検知なので、水分や電気による検知方式より便の検知がしやすい

    • aba社員菅野さんからのセンサーに機械学習モデルを採用した理由の解説

      • 高齢者の便のにおいは個人差が大きく、シンプルなしきい値判定では誤検知や検知漏れが多かった
      • また、ガスセンサー自体も同一メーカー、同一型番の製品でもセンサーの精度に個体差があった

懇親会(ビアバッシュ)

懇親会では登壇された株式会社アカリの山下さんのほか、参加者の株式会社キカガク、株式会社ビープラウド、株式会社マンハッタンコードの方々とお話しすることができました。

キカガクさんについては、会社主催のもくもく会にお誘いまでいただいて本当に感謝です!

セッションでも懇親会でもたくさんの刺激を受け、大変楽しい時間を過ごせました。

運営に関わられた方々、本当にありがとうございました。

okra-lab.com

www.bk.mufg.jp